パステルの種類



種類としては、おおまかに分けるとハードパステル・ソフトパステルがあり、 名前のとおり「つなぎ」が多い(つまり、しっかりと固い)か、少ない(つまり、もろい)か、の違いがあります。

「つなぎ」の少ないソフトパステルは、発色が鮮やかで、伸びも滑らかです。そのぶん脆く、扱いにくい側面もありますが、パステルの王道的存在。国内で一般的なブランドは、ホルベイン、ゴンドラなど。

デザイン系の方に人気のハードパステルは、文字通り堅いので、エッジ(角)をうまく使えばかなり細かい表現も可能です。塗り重ねはし易いですが、ソフトほど滑らかには混ざりません。日本製のヌーベルカレーパステルはお値段も手頃で、ふつうの文房具屋さんでもよく見かけます。

このほか、ソフトとハードの中間的な特徴をもったセミハードというのもあり、双方の長所を持ち合わせていますが、長かったり太かったり、サイズ的にちょっと使いにくいものが多い印象。
折って使えばいいんですが、忍びなくて…

さらにこれを色鉛筆状にした、パステル色鉛筆もあって、発色はやや劣りますが細部の描き込みに重宝します。



このようにみな一長一短の特徴があるので、併用しながら描いていくのがおすすめ。
価格や色展開もメーカーによって様々。機会があれば、大きめの画材店で眺めてみてください。

パステルの中でちょっと異色の特徴をもつものとしてはオイルパステルがあります。 これは他のパステルと違って油分を含んでいるので、指ではほとんど伸びません。ぼかしたいときは、油絵用の溶き油を使います。仕上がりも油絵っぽくこってりした感じ。他のパステルと併用しにくいので、私は殆ど使ったことないです。