パステルは、色の粉を練り固め棒状にしたシンプルな画材です。
「パスタ」や「ペースト」と語源は同じで、
画材としてはチョークやコンテとほぼ同義と言っていいと思います。

油絵の具や水彩絵の具、色鉛筆などに比べ「つなぎ」の役をする糊料が少ないため、 その分発色が鮮やかで 、顔料本来の自然な色合いが楽しめます。

筆ではなく、直に自分の指を使って描くというのも、パステルの大きな魅力の一つです。
紙にパステルを塗りつけそれを指でぼかしていく時の感触はなんともいえず、その虜になる人は少なくありません。
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絵の具をパレットに出したり、水を用意したりといった準備の手間がいらず、 箱を開ければいつでもすぐに描きだせます。

消しゴムを使えばすぐに消せますし、何度も上塗りできるので修正も簡単。

表現の幅はとても広く、描き方の工夫次第で、絵本の挿絵で見るような 淡いふわふわした絵から、油絵風の重厚な絵画まで描けちゃいます。
右の絵はルーヴルにあるラ・トゥール作「ポンパドゥール侯爵夫人」。
一見、克明な油彩画のようですが、これもパステル画です。

ルノワールやマティス、モネ、ドガ、ミレー、ロートレック…、 古くはレオナルド・ダ・ヴィンチといった大家も、パステルによる作品を残しています。